『天使の屍』

天使の屍 (集英社文庫)

天使の屍 (集英社文庫)

なんちゅうだっさいタイトルつけんねん、と関西弁でつっこみ入れたくなるようタイトルですね。でも内容は面白かったです。
ある日突然に飛び降り自殺をする中2の息子。直前にニュースをみながら「いじめを苦に自殺する奴はバカだ」と発言していたことを覚えていた父親は、息子の死の真相をさぐるために一人調べだす……。てな内容。
最終的に、ちゃんと息子の死の理由が明示されていて、しかもその着地がスンナリ納得できたのが素晴らしいと個人的には感じました。あー中学生くらいのときって、こういう価値観だったかもしれないな、たしかに、という。
しかしそれにしてもあれですよ。

自分がセックスしている姿をおさめたビデオを親に見られるとか、もーーー絶対に、ほんとうに、それこそ死んでも嫌だ。想像もしたくない。うえーうえーうえー。それが中学生ならなおさらですよね。よくもまぁこんなことを考えるよこの作者!
と、のたうちまわりました。そして女はつえーな。