はてな更新姿出し


ヤーン、まいめろ、はずかしぃー。


われながらおしりがぷりぷりしてるのね。われてないけどね。


はやくこうしんをおわらせて、ごはんをつくったり、クッキーをやいたり、したぁいな!
あ、でも、まんしょんのほしゅうこうじで、おひるまにせんたくものをほせないから、よるのうちにほして、あさとりこまないといけないの。まいめろ、たいへんー(><)


でもこうしんはいのちのみずだからまいばんするのよ。
まいめろ、がんばるー!


チャットとか、げんきゅうにいいかえしたくて、どとうのいきおいでタイピングするときには、クロミちゃがてつだってくれるのよ。
すうじのところはとおいから、クロミちゃんたいへんだとおもって、すうじはまいめろがたんとうするの。ぶんたんしておしごとすると、らくちんね。


しゃしんは、さつえいようにチョットうそ! てへへー。


みんなもこうしんしているすがたをみせてね!おねーがい!

『石の中の蜘蛛』 浅暮三文

石の中の蜘蛛 (集英社文庫)

石の中の蜘蛛 (集英社文庫)

いやー面白かったです。ある事故をきっかけに異常に聴覚が発達してしまった男の物語。
耳で認識している音が、聴覚が発達しすぎたがために視覚を凌駕する、というのは誰もが未体験なわけで。そこ(視覚がぐにゃりとゆがんで音を「見て」生活するようになる)を説明しきってしまうのは、なんていうか、作家として素晴らしいことだと思いました。「断言する勇気こそ物書きにもっとも必要なことなのである」(私の名言です)
ただ、正直、前半はちょっとだれました。だって筆をつくして説明してくれているけれども、やっぱりわからないんだもん。どんな「音」が見えているのか。でも、ここをじっくりと読まないと後半では説明がはぶかれるようになってくるからまったくもってリアリティーを感じなくなってしまうんだろうな。ということで、必要悪というやつだと思うことにします。もちょっと、もちょっとだけスリムになっていてくれると、うれしかった、なぁ。
自分が引っ越してくる前に、この部屋に住んでいた女が残していった謎の石と、音の残滓。なぜか男をはねた白い車。男は突如として獲得した聴覚を頼りに、自分が巻き込まれている事態の解明と、女を捜すたびにでる…という本筋の部分が動き出すと大変おもしろかったです。ありえねーよ!なんだこの超能力!特定種族か!ファンタジーか!と、思って読み進めた人ほど「うは」ってなるんじゃないでしょうか。
いや、だってね。床をスプーンでたたいてまわって、女の生活動線とか探るんですよ。ありえないでしょ。hentaiでしょ。それ。
以下ネタバレ

私は最後まで「聴覚の異常発達もなにもかもが男の妄想なんじゃないか」という疑念がぬぐえなかったのですが。どうやらそうではないっぽいですね。ちゃんと脳の肥大がどうしたこうしたという記述もありましたし。でもなー。音でわかるのかーそこまでー丁寧に説明されていたけど、でもなー。どうも心からは納得できない推理手段。
なんといっても圧巻なのは、突然にして「横領」などの言葉がとびでてくるあたりじゃないでしょうか。それまで、男の偏執的なまでの音や女への推理に「これただの妄想だよーこえーよーーー」と思っていたのが、突然にミステリーの地平に降りてくるという段差っぷり。
すばらしいですね。男のひとりよがりな推理だけで進められるので強引だと思われるところも多いのですが「ひとりよがりである」ということが最後まで死なない。生きている。
あ、ひとつ気になったのは、なんで野田は石を持ってきたんだろうね。っていうところかなー。石の持つ意味はなんだったの?まあ立花が勝手に思い入れを持つことが一番重要だからいいんだけど。故郷の思い出にもってきたんだとしたら、野田って案外ロマンチストというか。美恵がひでーって話なんじゃないでしょうかね、これ。
ああ、そうか。
男はファンタジーに生きていて、女はリアルに生きているのか。そういうことか。なるほど。だから立花は最終的に満足なんだな、ファンタジーの美恵を抱いて生きるだけで。