目が覚めて日曜日だと知る幸せ
やっぱり読了直後に感想かかないとダメだ。
『魔王』伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 単行本
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中篇2つが収められていて、後のほうは視点と時間軸を変えて前作の登場人物の一人が語り手となる形式なのだけれども。うーん。カタルシスどこー。
いや、つまらないわけではないのです。ただ、こう、フに落ちないというか。なんでしょうね。犬養の怖さとか、それに対峙する(というよりも世界のありかたに対峙する、なんだろうけど)兄と弟の姿勢みたいなものは伊坂っぽくて好きなのですが。
うーん。あとがきで、わざわざ作者自らが「これは政治的理念を描いた物語ではない」とことわりがきを入れなくてはいけないような物語だったから、なのかな。
結局のところ、わたしは伊坂作品に求めている何かがあって(それは多分『死神の精度』的なもので)(千葉ー)それがこの作品には不足していた、と感じた、という極めて個人的で勝手な思い入れによる感想なんだろうなぁ。
トップをねらえ!
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2000/11/25
- メディア: DVD
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トップが出た当初、わたくしはバリバリ現役のアニメだいすきっこ(しりゅうーとか。けんこじーとか。そういう。時代。な。)だったのですが、いかんせん思春期のアニメ大好きっこはホモまっしぐらなので、まったく興味を持っていなかったのですよ。美樹本絵が苦手(心酔していたのは、いのまたむつみです!)(時代時代)(……な!)だったこともあって。
そんなことを思い出しながら、一年位前のアニメ復帰初期に一人で一気に観た記憶があるのですが。そのときには「ふーん、これが話題になってたアレか」程度にしか思わなかったのです。「トップ2のほうがずっと面白くね?」と。
それが、今回トップ2の04話が前作にちょっと絡むという噂を耳にしたのでもっかい観てみたら……すっごい面白かった!
前に観た時には乳の出るっぷりが許せなかったんじゃね? とか、美樹本絵を許せるくらいに大人になったんじゃね? とか、色々思うのですけれども、前に観たときも何も「許せない」というマイナス評価はしなかったのですよね、たぶん。でもプラス評価もできなかったから「ふーん」で終わった。
この変化は一体なんなんだろうって、やっぱりアニメ脳が発達したからなのかなーって思うのですよ。アニメ観て、何を「みる」ことができるかっていう。
前に観たときには、バスターマシンでのりこが腕組んでゴガーって出てきても「きたーーー」って思わなかった。流して終わった。キミコの手紙にはホロリときた記憶があるけど、つまりは、そういう「物語」としての理解できる範疇のものしか追えなかったんじゃないかな、と。コーチの余命が……!とか、そういう部分しか観てなかったんだろうなー。
だから、色々とわかっていてやっている演出部分(おねえさまの背景にバラがキラキラとか、ロボット腹筋とか)を、前は面白いと思えなかった。むしろ寒いよ、ぐらいに思っていたと思うんです。わかっていてやっている、ということはさすがにわかっていたのですが(題名が題名だし)それでも寒かった。
その一方で、アニメなんてまったく観ていなかった時代にもフリクリは好きでしたし、トップ2も抵抗なかった。これはつまりはズバリと鶴巻テイストは軽度のアニメ脳でいける! ということなんじゃないのか、という単純な結論なのですけれども。うーん、なんていうんだろうな、使いたくない言葉ではあるけれども「アニメなりのコジャレ感」というんでしょうか。
トップはコジャレてはいないですから、ガチで面白がる以外にないのですよね、道が。それを面白がれるようになったんだなーっていう。何を書いてるのかしら私、という気持ちになってきましたよ。えーと。
最後のBH爆弾護衛しにいくときの、おねえさまの加齢っぷりと、それへののりこの反応が大好きです!!!