読書日記 貫井徳郎 『プリズム』

プリズム (創元推理文庫)

プリズム (創元推理文庫)

『慟哭』いうほど衝撃じゃなかったけど、うまかったからもう一冊、と思って手にとったミステリ。
4つの章からなる作品で、1つの事件を4人の視点から(一人1章)語るという手法。よくあるパターン。
でも、この作品の特異なところは、よくあるパターンに見えて、というところ。

ネタバレギリギリのことを書くと、最後まで読んでも犯人がわからない。犯人だそもそもいるのかどうかすらもわからない。
各自で推論してみてねーという趣向。

読み終わるまでそのことに気付かなかった私は、解説までキッチリ読み終わって「うっそー!」と叫んだのでした。
だってだって、次々に暴かれて行く様々な事実に「このパズルは最後にどうはまるんだろう」ってドキドキしながら読んだのに。

私の母親は、「ミステリーはページをめくっていけば正解があるから嫌い」と言っていたけれど、私はだからこそミステリーが面白い。
正解をいかにドラマチックに出してくるか、そこをみたい。

なーのーにー。

↓白文字で私の推理を書きます↓
荷物を受け取ったのは妹の杏子。小宮山(父)のことを吐露した日記は、おそらくフェイク。佐倉があやしい。根拠はない!

あー誰かの推理がききたいなあ。