『マルホランド・ドライブ』


物語 ★★★★★
映像 ★★★★☆
演技 ★★★★☆
総合 ★★★★★

一言感想:デビッド・リンチっぷり全開!素晴らしい。面白い。

出だし、リンチの間に慣れるまで、鬱陶しい映画なのだけれども、気付くと吸い込まれていた。
ネタバレせずには語れないので、決定的なネタバレをします。観ていない人は、ここを読まずに今すぐビデオ屋さんに走って!ラン!ローラ!ラン!


青い箱がでてくるあの夜中のミニオペラハウスあたりから、いきなり意味不明となる作品。えー。ええー。なになに、ベティーはどこに消えたの?えええー!とアホ全開でした。でも、次第にわかってくる。沁み入るみたいにわかってくる。リンチにしてはわかりやすいんじゃないかしら、と思える。
全ては、ブルネットの女を殺そうとした金髪娘の妄想。けれども、リタが記憶を取り戻してしまえば、その世界の全ては壊れざるをえない。リタの前に、ベティーは立ち続けることができない。
嫉妬と愛情と後悔とがないまぜの、美しい心象世界。多すぎない説明。
一番「えええええぇー!!」と驚いたのは、いきなりレズってしまうシーンでした!な、なぜそういうことにッ!!(最後まで観れば、それは必然とわかるのだけれど)