本日購入した本
綾辻行人『殺人鬼』
再読なのに新品で買いました。買って、最初の3ページを読んだ時点で、忘却マッシーンであるはずの私の脳細胞が灰色の活動をして、いろいろなことを思い出させてくれました。たとえばあの暑い夏の日の海辺で私のはいていたスカートをズタズタにした野良犬(これが比喩ではなく本当に犬だというのですから)や、その時車の中でかかっていた渡辺美里や、メイントリックです。
太宰治『人間失格』
これまた再読なのに新品で買いました。絶対に古本屋に並んでいるのに。私ってばプチブル。高校生の時に私がこの本を読んでいたら当時の一番にして唯一の友人であった洋子が「ことこが『人間失格』って書き置きを残して自殺する夢をみたからもう読むのをやめてほしい」と真顔で言ってきたものでした。やめなかったけど。こちらの内容はきれいに忘れています。まるで忘れています。
小川洋子『博士の愛した数式』
博士とか数式とかいう言葉に弱い理系だいすきっこなので、これはもう不可抗力だったと思います。本当は森博嗣の『四季〜春〜』を手に持っていたのですが、この本のポスターを見た瞬間に、それを本棚に戻しにいってしまいましたのも、これまた仕方がないと言えましょう。二子玉川の紀伊国屋から給料日前にそんなにも沢山の本を連れ帰ることはできないのです。