テレビを観ていたら、30代の女性たちの仕事や出産の番組をやっていた。ああ、こまった。ぜんぜん他人事じゃない。
その中のひとり、37歳の女性。社会的肩書きは派遣社員で、一緒に暮らしている男とは入籍していないしする予定もない。そんな彼女がマンションを買うというハナシ。
ローンが組めない。
正社員ではなく派遣だということ。入籍していないということ。
「やりたいように生きて来たツケが一挙に来た。自分はマイノリティなんだと痛感している」
最終的には、頭金を全額現金で用意することで中古のマンションの一室を購入することができる。


もうひとり。
36歳の女性。シングルマザーで仕事をしている。大きな仕事がくるのだけれど、それを引き受けたら昼間は保育所で夜間はベビーシッターという生活になることは目に見えている。
彼女がくだした結論は、仕事を断ること。


そして、番組のナレーションは、最後に言った。
「やり方次第で、女性であっても、自分の望む生き方をおくることはできる」


そうなのか?そういうことなのか?これが?だとしたら、ちょっとした絶望だ。