『イノセンス』
物語 ★☆☆☆☆
映像 ★★★★★
演技 ★★★★★？
総合 ★★★☆☆
一言感想：超押井
ゴースト？？？って人は、まず攻殻機動隊を観てください。攻殻機動隊2ってタイトルじゃないけど、攻殻機動隊2というタイトル案があった程度には攻殻機動隊しているので。
以下ネタバレ
私はあんまり思想的なことは理解できなかったというか、「この人たちの外部記憶の検索スピードはやすぎだよ！なんだよミルトンて！」とかそういうことばっかり考えていたので、深いこととかは言えないのでした。
つうか、なんだろうな。一緒にみたリュウヤによると、押井はあえてエンターテイメント性を排除しようとしている映画作りだとかだそうで。私にはそういう考え方での作品作りというのはちょっと理解できない。
って別に退屈だったわけじゃあないのですが。軽くトグサと一緒に電脳迷路に入っちゃうところでした！エンターテイメント性は排除しているんだけど、行間も使っていないので、そして、結局のところ「自分という存在の不確定性」みたいな「人間とはなにかー」みたいなところのオチというか着地点は今までの攻殻機動隊なんかでなんとなくわかっているわけで、なにが言いたいかって、映画としては正直面白くなかったです。でも攻殻機動隊として楽しめました。ゴーストの存在さえ疑っていた、なんつってねー。でもネットにおいて少佐が少佐たる存在なのはゴーストゆえでしょうなーみたいな。ゴーストはプロテクター説（今勝手に適当なことを言いました！）
つか、悪くないし、これはこれで安心するんだけれど、こんなに大々的に宣伝しちゃって普段押井のことを「ビルボードで１位とったアニメの監督」という認識でみているアニメとか観ない、攻殻機動隊観てない人が来ちゃって、楽めるのかしら。とかいう余計な心配をしちゃいました。これはマイナーな映画館でひっそりと上映されるべき映画だと思うんだけど。
つうかね！少佐があの人形に入るってどういうことよ！そう、私の不満はそこに集約される！素子が出てくればそれだけで満たされるものがあるのに！きー！なにあのブサイクな人形！義体にこだわってたんじゃなかったの！素子さん！！
あと、荒巻もっと出せよ！9課なんだからさ！石川がちょろっと動いたくらいでサイトウとか出ないしさ！なによなによ！トグサとバトーばっかり！タチコマどこいっちゃったのよ！
あ、バトーは良かったです。犬も良かった。犬がいなかったら正直つらかった。バトーがハックされちゃうのとか間抜けで良かった。
それにしても少佐のアレはねえよなー。ブツブツ。だいたいさー、スタンドアローンコンプレックスであんだけ期待させといてさー。「素子ぉー素子ぉー」とかバトーに叫ばせておいて、そりゃあないよ。もっと、こうバトーと少佐のラブがほにゃららみたいな、捕まえてみるだっちゃ！みたいな、そんなの、作ってくれないかなあ。
（ぶっちゃけありえな〜い）
