『長い家の殺人』歌野 晶午
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/09
- メディア: 新書
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<以下ネタバレ>
いやいや、ネタバレもなにも。これトリックわからない人おりませんがな。もう家の見取り図見た時点で、殺人がおきる前からトリックがわかる。なにがどう謎になるのかはわからないけど、解決はこうなるはずってわかる。
だって、ねえ。突き当たりだよ?長い廊下だよ?他に何があるっつうのよ。ていうか、あの別荘みたいなところはともかく、スタジオでは気付くだろ。三部屋あるはずのもんが2部屋になってたら気付くだろ。アホきゃー。アホなのきゃー。
あ。ひょっとして、これメタ?メタなの?かなり本気で聞きたい。
人間が描けてないとかそういうのは、魅力的な謎の提示(ぱくり)と鮮やかな解決があって初めて「そんなの問題じゃねえ」と言えるものであって、こりゃあなんていうか酷い。
あんまり酷いんで、『白い家の殺人』も読んでみようかなーって思っちゃうくらいひどい。よくもまあここから『葉桜の季節に〜』までいったもんだなあ。人間てすごいなあ。
ああ、でも、あの本の文章の不自然さはわざとかと思っていたんだけど、そうじゃないのかもしれないって気がしてきちゃったなあ。