『斧』 ドナルド・E・ウェストレイク
- 作者: ドナルド・E.ウェストレイク,Donald E. Westlake,木村二郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 文庫
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もう2年仕事がない主人公の平凡な中年男性が、就職難のアメリカで仕事を得るために選んだ手段は、ライバルになりそうな経歴の持ち主を片っ端から殺すことでしたー!!!
ぶふー!!ありえないって!
でも。この本。面白かった。サスペンスものとしての出来はともかくとして(ともかくとしちゃった!)読んだ人と「これさ!アレだよね!」と話したい気持ちにさせる本。
以下ネタバレ
あのね、すごいネタバレしていいかな。斧で殺さないんだよ!人のこと!!!
これが一番びっくりしたね。あと、主人公がすげーなんか杜撰なの。でもLuckに守られてるの。びっくり。
この本のドキドキの軸はいくつかあって
・殺しはバレるのか
・家族は(夫婦は)どうなっていくのか
・仕事は得られるのか
あたりが、それなんだけど。もうね、どれもこれも先が読めなくてね。
だってこの主人公うかつだし。途中から指紋拭く描写でてきたけど、途中までそれがみあたらなくて、私はドキドキでしたよ。つうか、同じ銃だってことぐらいわかるっつの!あぶねーっつの!もっとミステリー読め!!ほら、刑事きちゃったじゃないかー!!!!つう、ね。
奥さんの一人長台詞のところとか、もうこれ夫婦仲終わるんちゃう?って思ったしね。息子は唐突に窃盗とかしちゃうしね。頼れるダディー大好きサ!みたいな解決か。すげーーー。って。
なんか、こう、気持ちよかった。あ、うまくいっちゃうんだ?みたいな。認めちゃう。強引だけど、認めちゃうよ。仕事もまんまと手にいれちゃうんだ。ハッピーエンドなんだ。殺して殺して殺しまくって、仕事手に入れて、オーケージョニーなんだ。
しゅげーなーーー。