はやくも、薄れ始めた、記憶

id:kotoko:20040807#1091884996 の続きです

森について熱く語ろう!照れないで!の続き

さて、続いては、ゆうくん(id:bluereria)。モキチくんと二人して、だーだー言っていたから、ぶっちゃけ、なにしにきたのよ!!とか思ってたんだけど(えへ)
森のミステリーとか、メタとか、そういうのはフーンって読んでて、それよりも萌絵と犀川がドライブとかいっちゃって、先生、怒ってます?とか、そういうアレなのを追うのが楽しくて最後まで読んだ、と。あーそういう部分、おっきいよね!な意見を。
おっきいけど、なんとなく、誰も明確には言わずにいたところかも。おお、と一瞬場がざわめきました。ざわ・・・ざわ・・・
で。『すべF』を200ページ読んだだけで参加してきたモキチくん(id:mokichi)。今読んだところまでで、とりあえずどうか、という話。200ページではなんともね。
日ごろ読んでいるのは出だしにインパクトを持ってくるようなエンタメ系ばっかりなので、パンチが足りないとかなんとか。えーっと、それは、割と問題外な視点です!そんなこと言ってたら普通の文学とか読めないじゃないの。ってそこから『阿修羅ガール』の1行目ほどもっていかれる出だしはないよね、という話に。なるほど。魅力的な出だしの1文ね。ちなみに『阿修羅ガール』の出だしは

減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。わたしの自尊心。
たしかにこの出だしはすごい。森は足元にも及ばない。
で、たしかここで「萌絵登場の最初の一言はなんだったでしょう」クイズに。ちゃんと正解に近い言葉がでてくるあたりが素敵。
お次は雪乃ちゃん(id:sunny)だったんだけど、途中で私が話し出しちゃって雪乃ちゃんの場をなくしてしまいました。正直すまんかった。
で、森ミスにおける人間描写についてをしばし語る。宮部みゆき的描写をウソに感じられる私にとって、やっとこういう描写をする人がでてきたかーという感じだった、とか、そういう話。ここで犀川先生の人格の統合とか、そういう話になったんでした。順番なんて覚えてねー。
そして森支持派(ってアンチはヤマグチだけだけど!)のラストは若林さん(id:suihu)。メフィストをもともと読んでいたので、第1回受賞の森も自然な流れで読みました、という貫禄あるお答え。ははーーー。ちなみに若林さんが日記に書いてらした感想(id:suihu:20040807#p1)がしごくもっともで反省いたしました。ひとつの意見が主流であるかのようなイキオイを持ってしまって、人の口を封じてしまうというのはよろしくありませんね。
で。最後はアンチのヤマグチ(id:yamaguchi_nebo)。ある意味今回のメインゲスト。でも意見を言う前から「ダイアリーに書いてあった森批判の警察がアホすぎ云々は、アンチとしてお話にもなりませんね」と先制パンチをくりだされる。(たぶん若林さんが幻の右を出した)
めげずにがんばれヤマグチ!
で、ヤマグチの主張。萌絵がうざいのは許そう。人間が描けてない云々も、まあ許すよ。でも、ミステリーをうたうなら、ミステリーとしてちゃんと成立させろ!!これはミステリーではありませんから、みたいなこと言うな!あと、森のそういう部分にだまされるな!!森のあの自信満々な態度にみんなだまされてる!自信満々だからすごいと思わされてる!!お前ら全員アホ!!!!!
みたいなことを言ってたような気がします(ホジホジ
だって、あたし、その森の自信満々なところとか、好きなんだもーん。『笑わない数学者』書いた時に、「これが現在のミステリーでできる最後の謎とトリックだと思います」みたいなこと断言しちゃってるんだよ?しびれちゃうよ?
まあ、このへんがヤマグチは清涼院を許せないとか、そのへんにリンクするよね、という感じで話はミステリー全体へ移行。次は御大合宿、とかいう地獄のような提案などがなされました。とりあえず私がカーニバルシリーズを読了してから考えます。ちなみに私は清涼院をなんだかんだ言って支持する派。ていうか、清涼院をデビューさせた編集がすごいんですよ!って言われたけど。ごもっとも。

S&Mシリーズで一番好きなのは?

もっとまとまるかと思ったけど、意外と意見がわかれました。『すべF』か『有限微パ』か『笑わない〜』になると思ったんだけどな。
私は『笑わない〜』か『封印再度』です。
異色だったのは、『詩的私的ジャック』(ちがったかもしれない。再読していないので内容がまったく思い出せません!ひどい!)初めて「動機」というものが存在した殺人がこれ、という理由だったように思います。あと『今はもうない』も人気でした。たしか。そうでもなかったかな。私は好き。あのクソ下手な叙述トリック!と叫ぶヤマグチに、叙述トリックをやってみたかっただけなんだよね、あれね、きっとね。でも私だまされたし。好きよ、みたいな。盲目的な意見を言ってみました。
あとは、日暮くんが中心となって『封印再度』の萌絵を許せるか否か、などを激論(ってほどでもないか)。
うん、こうして考えると、そうとういろいろ話した気がしてきたよ。

森合宿を終えて

もちょっと計画的にコトを進めるべきでしたね、というのが主催としての反省です。萌絵語録とか、みんなちゃんとプリントアウトしてもってきてくれてたのに、ほとんど活用されずに終わってしまった。えへへ。次はもうちょっとタイムテーブルとかちゃんと作ろう。だらだら話さずに、ちょっと仕切ろう(今回はなぜかモキチくんが仕切ってくれた。ありがとう!)
でも、思ったほどにはグダグダじゃなかったです。ひさびさに森について真剣に話せて楽しかった。もうちょっと深いところまで話せればもっと良かったんだろうけど、なにせ再読してなかったし!読んだの、もう4、5年前とかだし!(言い訳)


とても楽しい一夜でした。
参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。次回御大合宿でお会いしましょう!!!(するのか!)