『七人の侍』

観た。三度目まして。
最初に観たのは、黒澤が亡くなった時に有楽町のシ・ネ・ラセットで。亡くなったのは98年だから、私が24の時か。
え?あれ???
高校をさぼって行ったことは確実なんだけどな(当時付き合ってた先輩と行ったから)。えーと、じゃあ、なんだったんだろう。リバイバル上映してただけか。黒澤特集してたと思ったんだけど。追悼じゃなかったのかー。ははは。まあいい。
ついでに思い出語りすると。この先輩は映画が好きで、私の映画の嗜好は彼の多大な影響下にいまだにある。と自覚することが多い。『黒い太陽731』も『ヘルレイザー』も『鉄男』ジュネ&キャロもキアロスタミもこの人と観た。というか観させられた。感謝感謝だね。
二度目に観たのはたぶん父親に付き合ってビデオで。こっちはあんまり思い出ないな。


それにしても、観たことないって人が多くて驚きだ。
黒澤を全部は見ないにしても、『七人の侍』くらいはみんな押さえてるもんかと思ってた。
『生きる』『用心棒』『羅生門』くらいしか観てない自分を恥じていたんだけど、文化って違うものね。文化っつうか、なんつうか。
あと、出だしが退屈で見続けることができないっつうのもよくわかんないなー。これが長いと感じるとか。
面白いつまらないっつう感覚の非共通性は非常に興味深いなあ。


観てない人は死ぬまでに一度くらい観ておくといいと思う。『Star Wars』が色あせることあっても、『七人の侍』が色あせることは、たぶんない。
つうか、観ろよなー。せっかく日本人に生まれて日本語を母国語として理解できて、なんで観ないでいられるんだ。もったいない。


ああ。みんなが『コヤニスカッティー』観てなんて言うのか聞いてみたいな。でも観ないだろうな。