『穴 THE HOLE』

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2537
予告をみて、どえらい期待をして観た一本。心のどこかで危惧していたのは、ブレアウィッチ的展開だったらどうしましょう、てなこと。
危惧は的外れでしたが、期待していた恐怖もありませんでした。強いて言うならes的な怖さ。でも、まあ、面白かったかな。前半かっとばしていて、後半ちょっとダレるけど、最後まで見る価値はあると思います。
主演をしている女の子がドえらい芝居をしているので、それは必見。


以下ネタバレ


私の好みとしては、「どっちが本当なのか」をもっと後半のギリギリまでわからないような構成にしてほしかったです。既存のスタイルなので新鮮ではないかもしれませんが。せっかくの主演の女の子の二面性の表現がもったいない。マーティン(だっけ)ももったいない。
映画を観終わってから、観客が「どっちが真実だと思うか」で議論するような映画になりえたと思うんだけどなー。そのほうがやりたかったことも浮き彫りになるんじゃねえの?なーんて。ラストの主人公の表情の解釈で逆転!みたいな。最後のほうで女医が青ざめてなかった?とか言い合いたい。
ま、これは本当に完全に好みの問題ですね。


ていうか、前半の夢物語部分がかなり好きだったので、もうちょっとあの路線をみたかったの。後半の「相手にされない」っぷりもかなり切なくて良かったけど。あそこまであからさまに「お前には言ってない」扱いされてそれでもまだ食い下がっていくという執念がすごい。