『夏の庭』 湯本香樹実

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

うーん。期待が大きすぎたのかな。イマイチでした。これを読むなら梨木を読むよ、というか。なんだか描写がイチイチ鼻についてしまってダメでした。そんなに名作かな、これ。映画化したら良い映画ができそうではあるけど。なんか、どいつもこいつもイイコちゃん。
ひとつひとつのモチーフは嫌いじゃないんだけど、なんだかなあ。


以下ネタバレふくみまっしーん


おじいちゃんが死んでしまうだろうことは、読者にはわかっているわけで。それをどう受け入れるのか、どう乗り越えるのか、キモのひとつはそこなんだと思うんだけど。アリだけどさ。前向きで爽やかですばらしいんだけど。どうもな。
私が彼らくらいだったときと、あまりにも内面が違うから感情移入できなかったのかもしれない。


あんまりオススメできない一冊でした。