『ハウルの動く城』

事前に得ていた知識は
・城が動く
・タクちゃんが主演
・おばあちゃんが主人公
の3つだけでした。タクちゃんの声優っぷりに関しては、「ひどい」という説と「海外での評価は高かった」みたいな説を聞いていて、私としては「どーせまた器用にこなしてんだろ」と思っていたのでどちらかというと後者寄りの意見を信用してみにいってまいりました。


ほいでもって。観てみて。


すごい面白かったー!!!
なんかソフィーがどう変化していくのかがわかりにくかったですけれども。荒野の魔女はちゃんと怖かったし、ハウルと一緒にいるマルクルはすんげーーー可愛いし。少なくとも、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』がまったくもって面白くなかった(説教くせーよ)私にとっては、大満足な映画でした。


声優に関しては、酷評も目にしましたけれども、倍賞さんがんばっていたと思います。私は老婆と娘の声音の使い分けっぷりに驚いたよ?なんか無理のある娘声も、ソフィーの不器用さに相まっていて良かったと思うし。
ていうか、ハウルいいよ!ハウル!!声がタクヤだとか、超関係ない。それどうでもいい。
「巻き込んでしまったみたいだ、ごめんね」(ウロ覚えですが!)こんなことを肩を抱いて、耳もとで言うんですよ!もう死ぬー!惚れるー!惚れるしかねー!!!しかもこいつがまた


髪の毛染めるのに失敗して号泣しながら「美しくなかったら生きていかれない!」とか言うんですよ!!バカじゃねーのーーーハウルーーー!素敵ーーーー!!!ほいでもってソフィーもそれを聞いて「美しいなんて言われたことないわよ!」とか言って泣いちゃうし。
なんていうか、予想の斜め上をいく種類の面白さでした。す、すごいわ。あと個人的には(というか一緒にみにいった人たちの間では)

ま、また三つ編みバッツリ切ったーーーーー!!!!「目か心臓」つってるのに三つ編みで済んじゃったよ!三つ編みが世界を救うよ!三つ編み最強伝説ーーー!!!!
というのが大ウケでした。
どうも、原作をだいぶはしょって作ったんじゃないか感はぬぐえないというか

ソフィーの恋パラメーターとお婆ちゃんパラメーターのリンクっぷりがわかりにくかったり(わかるけど)、とってつけたみたいにカカシが王子様だったり(これも笑えた)、ハウルの顔以外にどこが魅力だったのかわかりにくかったり(魅力的だけど!)、ハウルはソフィーのどこに惚れたのかわからなかったり(たぶん掃除上手なところ。私も掃除する。がんばる。ハウルがお迎えにくるまで)、ソフィーの呪いが解けたのか解けてないのかはっきりしなかったり、なんだよそんなに簡単に戦争終わらせることできるのかよと思ったり
など、観終わってからどうも釈然としない部分もあったのですが。でも城はちゃんと動いていたし、ハウル良かったし、いろいろ笑えたし、私は満足です。
あ、あと、個人的に一番面白かったのに、劇場の誰もクスリとも笑わなかったオモロポイントとしましては

ハウルの身代としてお母さんのフリして行くソフィーにむかって「さあ、行きなさい」とか威張ってハウルが言うシーンが最高でした。行きなさい、じゃねーよ。お前のために行ってくれるんだろうがーーー。
というところでした。


いやーこれは観て良かったな。もう一回観たいや。