『下妻物語』 嶽本野ばら

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)

なぜか父が貸してくれました。お父さん…ふかきょん好きなの…?
面白かった。私は割とお洋服とか好きなほうなんだけれど、ゴスロリとかロリータだけはずっと嫌いというか、あれはファッションじゃねー!記号だ!記号!とか思っていたというか。あの画一的な感じとか、ロリータを好む人たちの指向性が好きじゃなかったのですが。ロリータもありかも…とか最近思うようになってきました(ローゼンメイデンの影響という説も否めません)
んでもって、影響されやすい私はこの本で一挙にロリータ肯定になりそうです。我ながら簡単だ…
ただ、後半というか、ヤンキーがケジメつけにいくところに向かって以降は、激しくどうでもいいですね。変な啖呵きるヤンキーとか、すごいどうでもいい。あのへんのメッセージ的な要素がゼロのままで終わればかなりの高評価だったのですが、あれでいっきに評価ダウンです。きもいよ。なに主張してんのよ。
ヤンキーとロリータの友情物語としては、後半よりも、前半の、何でこの人たちお互いをいつのまにか受け入れてるんだろう…という部分のほうが秀逸でよかったと思います。いつのまにか貴族の森で待ち合わせるようになってるーーー!みたいな。あの時点でもう「ダチ」としては確定ですよね。あれで十分。
まあ、でも、自分では絶対に買って読んだりしない本だったと思うので、そういう意味では読んでよかったかな。思ってたよりもずっと面白かったし。