『SAW』

思っていたよりも、きちんと筋書きがある派手な映画でした。もっと混沌とした地味なものを想像していたよ。ワンセットワンアイディアで動かないとか。
それにしても怖かった。途中で眠くなったらお昼寝するくらいの軽い気持ちで観たのに、最後までドキドキしながら観ちゃいました。


思わせぶりだった黒人刑事が本当に医者をマークしていただけでびっくり。なんかそのへんもっと凝ったことできなかったのかしら、という気が。
真犯人にもびっくりしました。ていうか「真犯人」というものが存在している、つまり、シリアルキラーによる「事件」だったということに驚愕。なるほどねー。理不尽にして不可解なシチュエーションホラーなんだとばかり思っていたのに、普通のサスペンスやん!
そういう意味ではちょっと肩透かしでした。ちょっとだけね。
しかし、あの足切るシーンはすごかったなぁ。そんなことできるもんなのか。そのあとの失血で真っ白になった顔がこわかった。あとアダムがかわいそう。あの人かなり巻き込まれただけ感が。つか、医者以外の被害者みんな偶然目をつけられただけっぽくて可哀想だー。
映画として尺とか構成はすごいうまかったと思います。あっというまの一時間半。