スクールランブルミュージカル


というわけで、いってまいりました。

アニメ好き視点

どうやってミュージカル化するんだろうなーGAみたいになるんだろうか…と思ってドキドキしながら行ってきたのですが。GAが完全オリジナルストーリーだった*1のに対して、こちらは名シーンのダイジェスト、という感じでした。
「播磨が天満ちゃんに思いを伝えるために学園祭でお芝居をする」という設定。播磨を狂言回しにして、出演させるクラスメイトのことを良く知ろう!と各クラスメイトに順番に注目して美味しいシーンをダイジェスト的に演じる形式。
美琴ちゃん:カテキョだった先輩ラブ→沢近との喧嘩→花火大会
晶ちゃん:銃撃戦の夏休み
一条さん:今鳥くんとのデート→天満ちゃんと二人して覆面レスラー
沢近:体育祭のときの保健室対決→フォークダンス
八雲ちゃん:心の声が聞こえる→猫はニャーニャーって考えるんだね
といった具合。でもどうしても色々と時間がたりないわけでして。一条さんのエピソードでは天満ちゃんに「いいの」って言うシーンがなかったり、沢近のフォークダンスもヅラ播磨がないからイマイチ「あのプライドの高い沢近が」感が足りず。
でも、基本的に原作(漫画でもアニメでも)ファンが観るためのものだから、これでいいんだろうなーと思いました。私はいろいろと思い出して楽しかったです。
天満ちゃんと、播磨くんはアニメの中の人が演じていて、なんていうか、声はもちろんアニメと同じなんだけど見た目のギャップも少なくて仰天。ど、どうしよう…かわいい…かっこいい…
他のキャストのみなさまも、イメージにかなり近くて楽しかったです。八雲ちゃんとか、雰囲気がそっくりだったんだけどあんまり出番がなくて残念。一条さんは「華奢なのに筋肉バカ」っていう設定だとは言え細すぎです!びっくりだよ!ピアノ運べるわけないよ!って運んでりゅ〜〜〜〜〜〜〜!!!!という感じでした。
あと、制服のスカートがぴらぴらとめくれるのでドキドキしました。くるってまわると、ふわって持ち上がるんだよ!!!中に見えてもいいような白いヒラヒラしたものをはいてましたけれども。でも、なあ!最前列のアニオタさんたちとか、ドッキドキだったんじゃないかしら。ひそかにおっきしちゃってたりしないのかしら。

舞台好き視点


正直に言ってしまえば、きちんと芝居をしているなーと感じるのは男性陣ばかりでした。主要女性陣はなんていうか、決められた立ち位置で決められた台詞と動作をしている、という感じ。小清水さんは声だけ聴いていると女性陣の中では抜群の演技力だったと思うのですが、いかんせん声だけだなーという感じがぬぐえませんでした。所作も手先まで気を配られている美しさなんだけれども。それだけに「振り付け」感というか。台詞がないときに芝居していないのですよね。
女性陣の中では、絲子先生役の人は普通にがんばってたかな。あと保健室のあのヒトが、ものすっっっっごくイメージ通りのエロさでこれはすごかった。ただ、なんていうか、お歌が…無理して歌わせなくても良かったんじゃないの…?って思いました。かわいそうだ…。あと、その他大勢的存在の女性が一人いたのですが、彼女だけが体型が普通で、他の皆様が二次元かと思うくらいに細かったのでみていてつらいものがありました。なぜ…彼女をつかったんだ…めちゃんこ芝居がうまいってわけでもないのに…
でも、いいの。イメージを壊さないかわいい女の子たちが動いていれば、この舞台はいいの。正解なの。
でもって、役者としてダントツで目を引いて面白かったのは花井役の人でした。彼が出てくると舞台がしまる。素晴らしい。今鳥の人もがんばっていたけど「どうも憎めない」感が出せてなかったかなー。でもこれは脚本の問題なんじゃないかという気も。
ああ、あと、重要なこと忘れてた。一条さんの代役で覆面かぶった天満ちゃんがレスリングの試合に出るシーン、ちゃんとレスリングっぽいタイツみたいな格好していたので尊敬しました。すごい。えらい。一条さんと天満ちゃんは、そのレスラーの格好のままで一曲歌ったりしていましたよ。覆面っぷりがちゃんと笑えたし、このシーンはすごいと思いました。

*1:GAはノーマッドさんが出られないっていうのもあっただろうけど