『ダーク・タワー1 ガンスリンガー』 S.キング

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)

おもちろい。あんまりこういったファンタジーを嗜んでこなかったので(指輪物語ナルニア国も未読です!)、色々と前提知識になっていそうなことを知らないのですが。というか、あまりにも指輪物語の存在を前提として書いてマースって書いてあって、指輪物語未読なことを心底から恥じ、悔やんでいるのですが。まぁいい。面白い。
主人公がナイス。とくに、

少年に情が移っているのにそれをさくっと断ち切るところとか、落ちかけている少年を本当に見捨てるところとか、それをいつまでも心に病むだろうということを考え続けているところとか、師匠を倒したあたりの心情描写とか
がナイスでした。かなりいける。
でもって、主人公がどーーーーしてもGUN SWORDのヴァンに思えてならなくて、脳内の絵がすっかりヴァンになってしまったので、挿絵が出てくるたびにずっこけました。誰このごっついウエスタンなおっさん。ずこー。
とは言え、好みの人物造形をしているので嬉しいです。わいわい。
でもって、訳者あとがきを読んでみたら、この巻は物語のプロローグにすぎなくてガンスリンガーは別に今後あんまり活躍しなさそうなことが書いてあったのでもう一度ずっこけました。ずこーー。