ゾイドジェネシス

いやー。面白かった。4クールという長丁場を丁寧につくってあって、私は大変に満足です。もちろん中だるみもありましたけれども。ディガルドと手を組んでの総力戦はチと唐突でしたけれども、それまでの流れがずっと丁寧だったから私は許容できましたよ余裕で。ジーンという共通の敵が登場していたことですしね。ちょっと今いろいろ思い起こしてみても「おかしくね?」って感じる部分がほぼ皆無というのはすごいことだと思います。
ここまで丁寧なことをしていて、しかもあのOP曲なら、ジーン側にも「まっとうな人がいるのに殺さなくちゃいけない(戦争ですから)」があっても良かったんじゃないかなって思うけど、ま、鬱すぎるか、それは。でもちょっとジーン「だけ」すぎたかなってのはあるかなー。
討伐軍のリーダーがいくら最強のゾイドに乗っているとはいえ年端もいかない少年、というのはアニメの主役だからだよね!的なところなのですけれども、そこへの説明、それを大人たちが受け入れられない、受け入れる、ルージがんばりすぎて疲れる、近々の人たちは受け入れてるけど総意にはなりにくい、でもがんばる、認められる、とかいう過程を最後の最後までちゃんとやっていて、そういうところが本当に好きでした。ガラガのとこで泣くルージくんには号泣せずにはいられなかった。
そして最後の最後までの苦戦とか、うおーそこでルージくんがゾイド乗れなかった頃をもってくるかーとか、フェ、フェルミがきたーーーー(泣いた)とか、ミィが、ミィがああああああ(また泣いた)とか、最終回は見せ場だらけで本当に素晴らしかったです。
最終回手前での、ミィとルージくんのシーンも良かったなぁ。この二人のほのかな感情が可愛い年相応の描写で良かったのですよ。もしかして最後までそんなのはないかな?って思ってたら、ルージくんミィの肩とか抱いちゃうし! ピンチのピンチでミィの姿を思っちゃうし! ああー恋だわぁー。ぽわーん。ほんと、いろいろ丁寧。ラカンの最期(じゃないけど)も迫力あって、あそこも泣いた。あれで生きてるのはかなりズコーだけど、でもいいよ。だってミィが泣きながら待ってるんだもん。いいよ、いいよ。オレのことはいいから先へ進めをやったのに存在を思い出されることなくおわったソルティーレイの兄貴とは大違いだ……。
いやー、しかしルージくんは本当に成長しましたね。成長しすぎてて、なんか可哀想なぐらい。このルージくんの成長っていうのは、戦争の中にいる子どもの成長なんだよね。順当じゃない。不必要なまでに大人にならなくてはいけないから成長したっていう成長。そのへんがちゃんと作中で描けていたように思います(そして、周囲にいる大人たちがそれをわかっていてちゃんとフォローしたり支えたりしてくれるのがまたいい)
ちょっと食い足りなかったのはセイジュウロウとロンかなー。セイジュウロウは病気設定とか途中でかなり簡単に解決されてたから(それでもちゃんと拾って解決するのがえらい)人気なかったんだろうな…。ロンは、まあ空の人だった展開で重要ではあったんだけど。もっともっと観たかったんだよー。なんでガラガと仲良くなったかの過去回とかたっぷりあってくれてもよかったんだぜ。
あー。しかし、本当に満足したなー。もう観れないなんて寂しいよ。
最後のルージくんの

戦いの終わりを宣言します!

でポロっと涙が出たよ。村にもどるんだね。後日談を観たかったけど、しょうがないかな。おつかれさまでした。いいアニメだった。