『プリズンホテル(冬)』浅田次郎

プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

どうにもこうにも疲れているので、気楽に読めるものをと思って読みました。いや、別に軽んじているというか、蔑んでいるのじゃなくて。本当にノーストレスで読めるので。読んでいて一切のストレスがない文章って希少じゃありませんか。
でもなんか今回はいまいち散漫な印象。なんでじゃろな。私の集中力の問題かな。いろいろ、浅かった気がするんですが。小説家の先生の話はともかくとして、山に死ににきた少年とか、もうちょっとあってよかったんじゃないかという気がしてしまいます。山岳部と化している厨房の皆様は異常に面白かったです。あと、メリヤス親父の手紙には涙が出て出てしょうがなかった。
プリズンホテル読むときには、無心で泣きたいという思いがどこかにあるので、いつも期待に応えてくれるこの本が大好きです。ああ、でも次を読んだら終わってしまうよ。どうすればいいの。
活字アレルギーだとか言っているチミはこの本を読んでみてはどうかね。