『アイの物語』山本弘

アイの物語

アイの物語

あ、この本は帯があったほうがかっこいいのに、なんでこういうのに限って帯が画像にないんだろうなー。ぷんすこ。
というわけで、和製SF。面白かったです。
すごく柔らかなイメージの物語なんだけど、最後があついあつい。くーーーってなりました。くーーーーーって。基本的には短編集なのですが、短編をとある人物が語って聞かせているという構成で、最後の一本はその語り部自身の物語、という仕掛けになっていて、それもまた私の好みズバリでした。

アイビスの真っ直ぐなあつさが、ものすごくトップ2のノノに重なって泣けて泣けてしょうがなかった。ノノといい、アイビスといい、健気だよなぁ。健気っつうのはヒロイニズムがすぎるか。でもなんて言えばいいんだ。ロボットだからAIだから真っ直ぐなわけじゃない、けど、ロボットだからAIだから疑わないで信じられる。っちゅうの?
うん、もう、とにかく、ヒトの夢をかなえるために宇宙へ行くとにっこり語るアイビスに私はやられました。
この本の中に出てくる、AIの感情表現がお気に入り(8+3i)です。
がんばるぞ、おぅ。