でももう旬を過ぎたし、丁寧にかけないのでまとめる

ZEGAPAIN

すげー面白かった。夢中で毎週観た。ほとんど溜めることのなかった希有なアニメ。後半、特にシマの正体がわかるあたりから「???」ということが増えて感覚的な理解の外側にいってしまった自分が悲しい。ナーガの目的がなんだったのか、いまいちわかっていないままでいます。人類補完計画みたいなもの?
これはよくできた恋愛アニメでもあったわけですけれども、わたしは断然カミナギ派。シズノが実体化したら三角関係勃発ダー!っていい終わりだなーと思っていたら……。あららー。
でも本当に一番おしていたのは、シマとミナトなのでとても悲しい。ミナトはもっと色々描写できたと思うのに……もったいない……。*1
あと、カミナギを巡る色々の演出がちょっともったいないなーと思うことが多かったな。消えてもすぐにサルベージできちゃったりさ。せめて5話くらいは不在で良かったんじゃないのかしら。しかも復活カミナギが舞浜サーバーでは感情がない→キョウが旅立つ時のありえないはずの涙っていうのも、エンタングル中が元気一杯だからイマイチ効果薄い。おしいなぁ。カミナギを巡る不幸は全般的に甘いぬるい。その分シズノは良かった。かな?
あとあと、最終回の最後、わざわざ灯台の崩壊っぷりをみせるということは「キョウが一人でリザレクションシステムを作るのに要した月日の長さを察してください」ってことですよね。何十年かかったのーという崩壊っぷりでしたが。すでにキョウちゃんが4〜50才とかだったとしたら、カミナギの腹の子の父親は……えろすえろす。えろすなー。
いや、まあ、私はあの灯台の崩壊度の違いはみえる角度の問題で実際のところは約束通り2年で作ったんだよ派(あるいは2年の間にキョウちゃんが静馬ばりのヒスを起こしてぶっ壊したよ派)です。

ストロベリーパニック

いや、なんという良い時代じゃ。という感じに真剣に繰り広げられた百合アホ世界。楽しかったなー。
最後まで、渚砂ちゃんがどっちにくっつくのか判断できないあたりバッチリです。玉青ちゃんだけが極端に可哀想なので、きっとこの後黒化して色々くりひろげてくれたことでしょう、という妄想の余地を残してくれたところも素敵。そして特筆すべきは天音さまの、落馬→超一部記憶喪失→全裸で朝チュン という奇跡のような流れ……!
あと、このアニメで素晴らしいのは、想いの叶わない人たちがそれぞれに対して律儀に存在するところだったと思います。一番好きだったのは六条様。何よりも誰よりも静馬のことを考えているのに、どこまでも報われず、しかもそれでヨシとしている(けどしきれていない)あたりの葛藤とかも含めて最高でした。静馬がキスして泣くところなんて、もう……!(悶絶して死ぬ)
それにしても徹頭徹尾、自分勝手でどうしようもないエロワール様でしたね。部屋でウガー!ってヒステリーを起こして暴れまわるシーンとか、渚砂ちゃんにあからさまにカオリちゃんだかカオルちゃんだかを重ねてしまうあたりとか、最高でした。玉青ちゃん、放っておいても、そのうちに渚砂ちゃんは疲れ果てて玉青ちゃんのところに帰ってくるよ。
何度も言うけど、なぜこれを男子校でできないんですかね?

コヨーテラグタイムショー

いあー。ひどかたー。いあー。色々なご都合主義には目をつぶることなんていくらでも可能なんですよ。それが気持良くリズミカルに提示されれば。ところがアナタ。なにひとつとして気持良いポイントがなかったよコレ。
ミスタとその一味の格好良さがことごとく寒くてどうしたらいいのかわからないし。薄い! 薄いよ! マルチアーノとの対決も決着にこだわるなら、そんなペラい台詞だけにしないでもうちょっと色々事前に描いたりできただろうよー。12姉妹とか、もったいないよー。
あと驚愕したのは、例の金髪の記憶力少女の記憶力グンバツっぷりが一度たりとも効果的に生かされなかった点です。巨乳眼鏡刑事はどうせミスタに惚れてるんだろ、と思っていたら本当にその通りでしかも予想を上回る何かも皆無だったので、色々ダメダメです。

貧乏姉妹

あれー? なんでみちゃったんだろー? という。いや、まあ、嫌いってほどじゃないんですけれどもね。姉妹で「わーい」って無意味に花びらが舞ったりするのを楽しめばいんだろ? という感じに尽きる。

BLOOD+

これはさすがに一年付き合っただけあって、最後のほうは涙ぐんだりしました。いやもうハジの主従で萌えちゃって泣いちゃってターイヘン。でもそこに辿り着くまでが冗長な道でしたなぁ。NY編になってからは割と好きだったんですけれどもね。ずっと持て余している感のあった女子高生のジャハラさんも、なんとか使い道があった感じだったし。*2
シフに関するエピソードはどれも悲劇的なので割と好みでした。まあ、皆様お察しでしょうが単純にホモ萌えたというのもある。うわー我らはもう3人しかいないとか言ってたのにミミ放置して心中しちゃったー!!(さいこーだーーー!!!)
あとあと、予想に反して良かったシーンを真面目にあげると、サヤがディーヴァを倒した後の

くっつけ! くっついてよ!

です。これは本当に泣けた。それでも、それでも、この子はたった一人の妹なんだーってサヤの声が聞こえましたよ。EDの少女二人が駆けて行くシーンは残された子供たち二人のことかもしれないけど、私の目にはずっとサヤとディーヴァに見えていたので、ああ、ちゃんとこういう結末を用意してくれていたんだって思いました。ずっと「いつになったら面白くなンだよ?え?」と思いながら斜めに観ていたけれど、ここは本当に良かった。
ディーヴァのシュヴァリエたちが割と最後あっさり片付いて行ったり、ネイサンが謎の復活をとげていたり(先代からのシュヴァリエっぽいことを匂わせていたけれど、彼は不死身かなにかなの?)、うーんというところもすっげー多いのだけれども、でも満足しました。序盤であれだけあやしかったフランス人の梅アメ男も最終的にはチャラくて笑った。
そうそう、結局サヤはカイだったのかハジだったのか、っていうのがわからないのも良いな。私は断然ハジ派ですけれども。でも、30年の眠りについたサヤを見送って子どもたちを育てるカイの姿にはちょっと良いナとも思ったよ。
というか、そんなパパしているカイを眺めている時には、ハジがいなくなってしまった喪失感でそれどころじゃなくて、ああもうしょうがないからサヤを待っているのはカイでもいいかな、でもそうすると、この後カイは30年の孤独を生きなくちゃいけないわけで、そりゃあキョウちゃんに続いて約束された未来があるとは言えつらいことだよナーなんて思ってたら、ですよ。最後の、バラ、あれって、ハジ? ですよね? あのリボンはハジの髪の毛のリボンですよね? 首を斬られてもいないし、焼き尽くされてもいないものね?
悪いがそれだけで私的には最高です。たとえ血迷って「なんくるないさー」って言っちゃってても、最高です。

*1:さらに言えば、ハヤセとキョウもおしていた

*2:それでもやっぱり彼女がいきなり家を出て2年間も彼らと行動を共にしていたというのは無理がありすぎると思いますけれども。