『少女七竈と可哀想な七人の大人』桜庭一樹

少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

こちらは割りと面白かったです。なんというか、七竈の口調であるとか存在そのものであるとか、色々なことが現実離れしているのでウウウ読むのがツライーと苦しい気持ちで読む部分もあったのですが、読了してみれば、そういった意味でのリアリティのなさというものは物語の持つ本質的な力を弱めはしないんだなーということを再認識しました。つまり、良かった。
あと、単純にこの人が男だということが割りと驚愕というか

全ての女は、母親というものを一生かけて許すのだ、というような文章をサラリと書かれてはギャフンという感じです。まぁ、それを明文化してしまうのね、とも思うのですが。
鉄道をはさんで名前を呼び合う二人には若干閉口しましたが、でも面白かったかな。
次は美少女の出ないものを書いてください。