やー。面白かった! なんか
乙一の小説というものを読むのが久々なので、どんなんだったかすっかり忘れていたんだけど、面白かったなー。怪盗
GODIVAと探偵ロイズの闘いって時点でもうタイトルとあいまって無闇にワクワクしました。
主人公の
リンツくんの立場とか、友人とか、児童文学である点とか、どれをとっても素晴らしいの一言に尽きる一冊。クリスマス会前に読了していたらこれをプレゼントにしたかも
*1しれません。
以下、ネタバレ
移民の子である
リンツくんをいざというときに容赦ない言葉を浴びせる友人達が最高に
乙一的で素晴らしい。そこで絶望しない
リンツくんが、なんていうか、すげーよかった。どこまでも前向きな少年の主人公って、すごく正しい。
で、もって。ですね。もーこれは言っちゃったらオマエナーって言われることはわかっているんですけれども! ドゥバイヨルが萌えて萌えて!!!!! お顔がだまっていても家柄がしのばれるような貴族的な整った顔立ちだってあたりから「こ、これは……」って思っていたんですけれどもね。いやー、すごいわ。ドゥバイヨル編をどこかで出してくれないかしら……。
あ、あと、GOD DIVAだったってところで私はてっきりお母さんが怪盗
GODIVAだったんだと思いました。ちがったー。
まぁ、あれです。腐れ方向で言うなら、お父さんとその仲間達もかなり良い。あ、あとね、あとね、ドゥバイヨルがおじいちゃんに敬意を表するとこもかなり好きだなー。
と、大絶賛なのでした。えーもんよんだわー。
ミステリーランドは本当に当たりが多いなぁ。子どもが読むことを想定していると考えると、このシリーズに傑作が多いというのは希望に満ちたことだと私は思うのですよ。