『プリズンホテル(春)』浅田次郎

プリズンホテル 4 春 (集英社文庫)

プリズンホテル 4 春 (集英社文庫)

いやぁ、いまごろになってやっと最終巻を読みました。
今『空の境界』を読んでいたんですけれども、あまりにもまっとうな日本語が恋しくなってしまって自分ルール(今読んでいる本が終わるまで次に手をださない)を曲げてウッカリと。ルールっていうか、記憶力がちょっとアレなので違う本を読んでしまうとワケがわからなくなるせいなんですけれども。
まぁ、とにかく、反動だかなんだか知りませんが一気に読んで電車の中でダラダラ泣きました。ううう。面白かった。
「キャラ」化してしまっている人物描写であっても、こういうものなら大丈夫というか、心打たれるのに、どうしてラノベ的なキャラ化は駄目なんだろうと自分でも思います。
それでも、それでも、

女性編集者に、先生が優しい言葉をかけた瞬間。受賞が決定した瞬間。先生が、おかあさん、と口にした瞬間
涙を流さずにはいられなかったんだからしょうがない。
さて…下巻の残り……がんばろうかな……。