『フェイスメーカー』ウィリアム・カッツ
- 作者: 小菅正夫,ウイリアム・カッツ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/09
- メディア: 文庫
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事故の後遺症で顔がめちゃくちゃになってしまった記者のカーリーは天才形成外科医の手で美しい顔を手に入れる。しかしどうやらその顔は……、というお話。
作中に「90年代の顔」というものがでてくるのですが、うっかりこれを「過去の時代の古典的な顔」と受け取ってしまいましたが読んでいるうちに、この作品が書かれたのは90年代であることを思い出しました。「真に現代的な顔」のことだった。私もその顔になりたいよ。いやなりたくないよ。なりたいよ。複雑。
『恐怖の誕生日』同様、追い詰められた女性の心理描写とか、敵が迫っているのに妙に無防備な恐ろしさとかは見事。ちょ、まて、まてまて、ってまんまと思いました。
しかーし! などなどの不満点もあるのでした。