『死亡推定時刻』朔立木

死亡推定時刻 (光文社文庫)

死亡推定時刻 (光文社文庫)

おもしろかった!
id:on_tamaさんが面白いよーと言っていたので読んでみたのですが、途中でやめられないタイプの面白さでハァハァしながら一気に読みました。
誘拐された金の亡者と名高い資産家の娘。一億円の身代金の要求に対して、警察の主張をつっぱねて満額を用意した資産家。しかし、金の受け渡しに警察は失敗し……みたいなお話でした。いやだいぶちがうけど!
どうなるんだどうなるんだと思いながら読みました。
しかし、とってもとっても不満に思うこともあるんです。

まずね! 仕方がないことだとわかってるけど! わかってるけど!
物語がそこで終わるのかーーーーというのが、ものすっごいフラストレーションです。解決してよー。冤罪はらしてよーーー。
というのがひとつ。
もうひとつは、最有力容疑者である叔父さんの人物造形の謎っぷり。なぜ「本当に殺した」のかの動機が、それでは納得いかんのですよー。ぜひとも自白していただきたいよ!!
って、自白したら小説に書いてある以上のことが出てくるんじゃないかと思わせるくらいに真に迫っていたってことなんですけれどもね。
続編に期待。