『THIS IS IT』

なんかすっかり映画の備忘録も書くの忘れちゃっててアレでしたけれども、とりあえずコレは観てきましたよの記録。
私は世代的にはマイコー聴きまくってておかしくないんだけど、残念ながらアルバムの一枚すら持っていませんでした。中学生くらいのときにキレイに何かをこじらせているので、は?マイコー?プギャー!レッチリ聴くっきゃないっしょ!!ガンズもかっけーっしょ!! みたいな可哀想なアレで、あんまり親しんではこなかったのです。恥ずかしいですね!
多分、音楽とともに生きている人たちは、こういう馬鹿みたいなことを考えたりせずにガンガン素敵なものは素敵って聴いてたんだと思うんだけど、私にはテレビの中の熱狂的なファンとかも、GLAYとかのファンと同じに見えていた(って言うと語弊あるけど、つまりは私に価値を理解できないものに夢中になっている違う種族の人みたいいな扱い)し、ワイドショーでしか観ることのない彼は、よくわからない存在で、もはや歌手ですらないように思っていたんですよね。
でも、当たり前だけど、彼が世界中から愛される歌手だったことには理由があったんだなー。死んでからわかってしまった。
お気に入りのシーンは、デュエット曲の練習の後で「ちょっとー今本域で歌わせないでよー僕に声つかわせないでよー。あ、あなたはいいんだよ本域で練習して(デュエットの相手に)」みたいなことを言うシーン。あーこういうことを言う人なんだーって、すごい好きになった。だってマイコーに人格とか性格とかがあるって、想像もしたことなかったんだもん。
なんか、THIS IS ITツアー観たかったなーっって心の底から思いました。あんなにも幸せだと言っていたダンサーの人たちは、無事に立ち直っているだろうか。みんながこの映画を観て、マイコーが愛されていた理由をわかったら、少しはマイコーと彼の仕事を愛した人たちも救われるだろうか。
観てよかった。