『20世紀少年』 浦沢直樹

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

古本屋で『20世紀少年』の1、2巻を買って来た。前々から気になっていたのに、ずるずると手を出さないままに13巻まで放置していたのだけれども、なんとなーく新しい漫画を読みたかった時に目の前にあったのでついに手を出した。
読み終わったら、続きを読まずにはいられなくなっていた。
連載であれば我慢する。連載でなくとも、次巻が発売されていなければこれまた我慢する。
でも、書店に行けば13巻まであることがわかっている。
時間は20:45。このへんの本屋は21:00に閉まる。まだ間に合う。
私はまず古本屋に走った。6、7、8、9、10、12巻があることはわかっていた。とりあえず購入。
続いて地元の本屋その1に行った。ない。肝心の、2巻と6巻を繋ぐ部分がない。7巻以降は全部揃っているのに。いやいや、でもココは小さい。地元には2軒本屋がある。大きい方にはあるに違いない。地元の本屋その2に行った。
ない。お約束すぎるぜ、ブラザー。
3、4、5を購入せずして6巻を読むか?否。断じて否。私はそういうことはしない主義だし、3、4、5でとんでもない展開があるかもしれないし、飛ばして6巻を読むことによってとんでもないネタバレを知った上で3、4、5を読むことになるかもしれない。3、4、5を買わずして、私に未来はない。
フと、2、3日前にズラリと並んだ『20世紀少年』を見たことを思い出した。あそこに置いてあることは覚えている。あそこに行けば必ずある。
私はタクシーを拾った。あの本屋は21:30まで。まだ間に合う。

そうして、私の手元には今、読み終えたばかりの『20世紀少年』がある。古本屋で買った意味皆無のタクシー代がかかったが、まったく後悔していない。
こういう真似をする瞬間のために、私は毎日稼いでいる。

すごく楽しい4時間だった。幸せ。