優しい人に優しくされたい。なんの理由もなく、ただただ甘やかされたい。
そんなことは、誰だって望むことだ。
あなたが病気だからと言って、私に望むそれを、私は責めやしないけれど。どうしてそれを「私に」望むのか、っていうことを考えてみたら、それはきっと、他の皆がそばを離れてしまったからなのでしょう、ってことが透けて見える。


私には友達がいない。
私は人を信用することができない。
私は40才になったら自殺しようと決めている。
私は誰にとっても意味のある存在ではない。


そう、告げる、あなたの目の前にいる、私は、あなたにとって一体なんですか。
それでも、明日また会う約束をしてしまった。だって、一人では外出することもできないという人を、どうしたら突き放すことができるのか、私にはわからなかったんだ。