英雄〜HERO〜


物語 ★★☆☆☆
映像 ★★★☆☆
演技 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆

一言感想:イマイチです。

まだ天下統一を成し遂げる前の始皇帝と、暗殺者たちの物語。
始皇帝を狙っている有名な3暗殺者をしとめた、として始皇帝との接見をする一人の男がいる、というところから物語はスタート。


えーと、私は中国の歴史に激しくうといので、感動が薄かったのかもしれません。ワイヤーアクションも嫌いじゃないけど、ここまでやられると引く。
CMでもお馴染みの、あのテーマカラーのある映像は美しかった。ワダエミが提案したものだそうで。すごい。でも、それだけだなあ。
ここまで長時間の映画にするんだったら、もっと人間を掘り下げたら良かったのに。アクションはもっと短くていい。とか思ったんだけど。一緒に観た恋人に言わせると、あのアクションシーンは良くできていて長くは感じなかったみたいです。
あの群集シーンがCGじゃないっていうのはすごい。映像は、みどころがあったと思う。でも、それだけだなあ。


<以下ネタバレしまーす>


うううん、「本当はどうしてあの暗殺者たちをこの男が倒せたのか」という多様な説を色分けして見せる、というのは面白かったんだけども、肝心の「どうして」が薄い。
うわーそうだったのかー。え、でも、こうなの?ああ、そうか、本当の本当は、そういうことか、という感嘆が欲しいのに、ない。ふーん、ふーん、へー、で終わる。

偉大なる統治者が統治できたのは「この男ならばできる」と見抜いてサポートした理解者たちが存在したから、という歴史ロマンは好きなんだけど、どうもなあ。男たちは皆聡明に先を見通していて、女は不理解っていうのも納得いかない。