読書日記 『陰摩羅鬼の瑕』 京極夏彦

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

うわー予想が適中してしまったー。えーと、困ったな。何を書いてもネタバレなので、未読の人は読まないでください。
妖怪ウンチクは、今回は、ウブメの解釈のみ。今回は妖怪というよりも、儒学蘊蓄でした。


犯人も、その動機も、なにもかもが予想通り。京極堂の憑物落としも予想通り。ドンデン返しもミスリーディングもなかったよ!びっくり。
って、京極堂のシリーズって、いっつもこんなんだっけ???もっと、なんかワケわからなくて、「えーマジでワケわからーん、京極堂、はやく解説してー」って思いながらページをめくる気がしてたんだけど。
今回は関口くんも真相に到達していたし、そういう趣向だったんだろうな、とは思うんだけど。榎木津がイキナリ「犯人がいる」って言ってたしね。伯爵以外にありえないもんね。


しかし、どうも喰い足りない一冊。さんざん待ってこれだと、ちょっとガックリだなあ。


ココだけのハナシ、榎木津が、関口くんに「悔いているな」と言うシーンで涙ぐみました。てへ。榎木津が優しいなんて、泣いちゃうよ!