『あの子を探して』


物語 ★★★★★
映像 ★★★★☆
演技 ★★★★★
総合 ★★★★★
一言感想:『はつ恋のきた道』『至福のとき』も絶対に観ます!
うあー。チャン・イーモウ監督作品。も、本当に最高だー。名画3部作の一作目。
紅いコーリャン』を産まれて初めて観た時、吐くぐらいに動揺したことを思い出しました。なんていうか、こう、臓腑をえぐるような何かをかもし出すんだよなあ、なんでだろう。
私は、子どもが出てくる映画が大好き。子どもがいっぱいでてくるだけで泣けてくるくらい大好き。本物の子どもより、映画の中の子どもが好き。この映画の中の子どもたちの、この、ホッペの赤さときたら!


<以下、ネタバレ>


この映画の最大のみどころは、ですね。テレビで訴えるシーンではないですよ!と断言。そこも確かに素晴らしいけど、それを観て泣くホエンの表情は、も、本当に最高だけど。でも、そこじゃない!
涙のひとつも流さずに、ホエンを探す先生の仏頂面と、同じく涙を流さずに独りで街を放ろうしている、ちいさなホエンもすごくすごく良いんだけど。でも、そこでもない!
チョークの作文です。
チョークの作文を、読まれている時の学習委員の仏頂面、読んでいるホエンの表情、代理教員の表情、どれをとっても素晴らしい。そして、作文を奪い取った学習委員の涙。ああ、そうだよね。泣いちゃうよね。
それにしても。1元は15.9円ですよ。彼女が必死になって取ろうとした50元は、975元ですよ。悲しくなっちゃう。
いまでも農村部の子ども達は、小学校すら卒業しないで働きに出るんだって、知っていたと思っていたけれど、こうして物語として突き付けられると、なんだかいてもたってもいられない気分になる。


で、ここで「クリックで救える命もある」を持ち出すのもどうかとは思うんだけれど。
クリックで救える命もある(http://www.dff.jp/
↑皆様、ご存知かとは思いますが、スポンサーの企業から、寄付金が落ちるというシステムです。
ぼきんや(http://www.bokinya.com/
↑ぼきんサイトのリンク集。


ごめんなさい。青臭いことを言いますが、全ての子どもに、教育を与えたい。