森博嗣

そういえば、本屋に『四季』の春と夏はあったのに秋がなかった。まさか…売り切れ…?
ささきくん(id:kojimayu)の日記をみていたら『笑わない数学者』を再読したくなってきた。でもこれ再読するためには『冷たい密室と博士たち』も再読しないといけないんじゃないかって気持ちがするし、だったら『すべてがFになる』から読みたいとも思う。(その前に未読の本を消化したい!んだけど!)
森博嗣が人間を書けているかいないかで見識がわかれるゆえんというのを一度じっくり考えたいという気もします。私は少なくともS&Mに関してはかなり「描けている」と思っている派なのだけれど、「描けていない」と感じる人の意見もわからないではないのです。普通にキモい部分もあるから。
私がミステリーを読む時に感じていた、宮部みゆき的な人情というか(「にんじょう」で変換してまず「刃傷」て出るてどういうことよ、ことえり)人の心理描写のいかがわしさ、わざとらしさ、小説的人物造型、というものが、S&Mシリーズにはなかった、というのが私の評価の根底にあるのだけれども、宮部みゆき的な人物というものが、まるっきりの偽者かというと決してそういうことはなく、そこにはデフォルメされた形での訴える「魂」があるわけで、だから、宮部的なものを愛するタイプの人がS&Mにおける、一見「魂の不在」とも見える人物造型を嫌悪するのは当たり前かな、なんて。
と、仕事の合間に書きなぐってみました。ヒナ型。