春はおセンチ
毛玉だらけのフリースでスーパーにレジに並ぶオバチャンに、「絶対にああはなるまいぞ」って思っていた自分も確かに存在しているんだけれど。ああはならないぞ、と思っても、相手の幸福を幸福ではないと否定することはしちゃいけないし、できないこと。
生活に、生きることに、追われて、オシャレすることも忘れて、日常の怠惰に流されて。そんなことは嫌悪するべきことだけれど。
それは、たとえば美意識の低下だとか、若さゆえの潔癖を否定するだとか、そういうことではなく。大人になったってことなんじゃないかと思うのです。
そこにあるそのオバチャンの幸福を否定することは、誰にもできないんだ、ということに気付いたのサ。