『木製の王子』 麻耶雄高

木製の王子 (講談社文庫)

木製の王子 (講談社文庫)

ふーむ、なるほど。すっごい身構えて読んでしまったので、あんまり驚けなかった。失敗。これが第1作だとなぜか勘違いしていたのも失敗。前作から読めばよかった。もちろんこれ一冊の中で完結しているんだけど。
期待したほどのサプライズはなかったですよ。予想していた通りだったし。



以下ネタバレ



本当の家族じゃないってことにはすぐに気付いたんだけど、「魔」の意味がちょっとわからなくて、その謎の解決が私にとってのメイン解決。なるほど。家系図がひっくりかえるのかー。そりゃあわからなかった。これは気持ちよかった。
誘拐された赤ん坊をそんな理由で放置するかね?というのは気になった。あと、命さしだすのにそこまで抵抗ないかね?とか。
でもまあそのへんの心理的なアレコレはいいや。楽しむべきは仕掛けだ。もっと考えることを放棄して読めばよかったなー。
イマイチ。