『ドミノ』 恩田陸
- 作者: 恩田陸,sengajin
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/01/23
- メディア: 文庫
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冒頭の登場人物たちによる一言、あとがきを読んだ感じでは、これハードカバーでは恩田自身によるイラストが入ってたんでしょうか。みたかった…。というか、この冒頭はすごい気に入らないのです。手抜きに見えるというか。こんなの人物描写なまけてるだけちゃうのん?という疑念。でも、本文を読み進めたら全然いいって気持ちになりました。だって、本編内で書き分けができているんだもん!!!
多少デフォルメされた人物たちであることはしょうがないとして(元刑事4人組はひとくくりになっているのもしょうがないとして)、そのほかの人たちの描写のうまいことったら。
いやー。満足。しかも、それぞれがどうやって収束するんだかワクワクしながら見守れる。そことそこが繋がるかーくーまだいくかーわーそこまでいっちゃうのー?と、最後のほうの多少強引なところも含めて楽しめました。
あ、ただ、保険会社の女子社員が伝言をミスるくだりだけは納得いきません。普通に業務をしている会社員がそんな適当なことするかー!間違えすぎなんじゃー!
でも、かなり満足です。やーよきかなよきかな。