『月の裏側』 恩田陸
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
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いやマジびっくり。こういうものも書く人だったんですね。いやーびっくりした。普通に怖かった。でもなんか、スティーブン・キングと何かを足して割って水で薄めて口当たりを良くしたようなそんな印象。
全体的にジメジメしているので、梅雨の時期に読むと最適だと思いました。途中とめずに、雨の日の休日に一気に部屋で読んだりするのが一番楽しめる方法だと思います。
全体的に、仕掛けがあまり上手に働いていない感が残ります。面白かったし、どうなるんだろうとハラハラもしたんだけど、うーん、なんだろうな。何かがしっくりこない感。
凸が凹に、はまっているんだけど、キッチリとははまってない、みたいな。
協一郎パパは初期には「知ってて隠してる」感があったのに、なにをどこまで把握していたのかわからないというか、結局そう見えただけだったのね、という結論でいいのかな…?というような不安定感。
多聞の、愛されるという受動態でいる才能に関しては、感服。なるほどねぇ、と思いました。
以下ネタバレ
でも、面白かった。満足。