雪の女王

ゲルダーーーーーーーー!!!! 。・゚・(ノд`)・゚・。
面白かったです。とにかく、ハズレ回というもののほとんどないアニメでした。
仲良く暮らしていた幼馴染のゲルダとカイ。けれどもあるひ、カイは唐突に人が変わったようになってしまい、ゲルダや家族が心配しているうちに姿を消してしまう。ゲルダたちのもとに残されたのは「白い馬車に乗せられていった」ということのみ。さあ、ゲルダちゃんのカイ救出旅の始まりだ!というアニメだったのですけれども。
全体の構成は、もうわかりきっているじゃないですか。旅があって、道中いろいろなことがあって、最終的に雪の女王の城に到着して助けて帰宅。でもって本当にその通りのアニメなんですけれども。その道中部分の多様さ面白さといったら本当に最高でした。演出が変っていうか(語彙がなくてすみません)、超脚本っていうか、真顔でとんでもないことをやるというか。これどこの宇宙人の演出脚本なんですか?っていうことが本当に多かったのですよ。
うーん、細かいことを言い出すとキリがないので諦めますけれども、嵐の中で水門をしめるときの掛け声が

いち、にの、さん!しの、ごの、ろく!
あさ、ひる、よる!すーぷん、ぱんに、じゃがいもー!
すずめさんに、にわとりさんに、あひるさーん! あひる!あひる!あひる!
(以下延々あひるあひるあひる)

で満面の笑顔、とかですね。おーい、命かかってんでーという。あああああ伝わらない!伝わらないよ!!
とにかく、不思議な感性で彩られたアニメでその面白さは他のアニメでは味わえない種類のものでしたよ、ということを言いたい。
んでもって、そういうオモロな部分だけじゃなく、個々のエピソードとして本当に泣ける良い回も多かった。「マッチ売りの少女」回なんてもう題名からしてアレなのですが。ラギの

私はゲルダにおまえは間違っていなかった、と何度も言った

という最後の台詞がね。あああああ、泣ける。思い出しただけでも泣ける。
そうそう、ラギの存在もでかかったなぁ。ゲルダという真摯でひたむきで働き者で明るくて前向き(ゲルダはまじで非の打ちどころがない)な少女をサポートする大人として完璧な存在だったと思います。ラギがいるから安心して観ていられた。マッチ売りの回のこの台詞とか、年上の友人として完璧な台詞だと思います。
ていうか途中高熱を出したゲルダを看病するラギとか、ラギさんじゃなくてラギと呼べと迫るラギとか、ゲゲゲゲゲルダちゃんとどうなっちゃうのーーーーーーーというあやうい感じも好きでした。
それだけに、ラギが氷河にのまれたあたりは辛くて寂しくて……。・゚・(ノд`)・゚・。
一人残されて氷原で泣くゲルダちゃんは観ていられないくらい悲壮でした。一人でなんて、無理だよーーー。でもラギがそんなこと言ったらゲルダちゃんがんばっちゃうじゃないかーーーー。わーーーーーーん。(しかし復活後のラギの超人っぷりは度を越していたよな)
旅の最後、氷の城に到着してからは正直ちょっと不満もあるのですが(カイは大鏡の破片がささっておかしくなったんだよね? 雪の女王が選んだの? 世界には他に破片がささった人はいないの? 魔王の封印がとけて世界が荒れた描写とかなかったけど本当に封印しないといけないの? ていうか、ラギを見つめる女王の目はそれ女の目だけどそれでいいの? ゲルダはカイが結婚相手で本当に満足できるの? ラギが忘れられないんじゃない?(下世話) ていうかラギーラギーラギー ナドナド)全体として、本当に満足です。面白かった。