おいおいこんな面白いものがあったじゃないか

本屋大賞をメッタ斬り! ノミネート作品の順位を予想
http://nikkeibp.jp/style/life/topic/honya3/060310_2nd/index.html
メッタ斬りコンビがこんな面白い解説をしてくれていた。

豊崎 とりわけいただけないのが、そこかしこにあるアフォリズムめいた言説の数々です。

栄枯盛衰の無情、家族繁栄の刹那。人々が当たり前のように求める、その輝きと温かさを玉虫色のものだと不信な眼でしか見ることができなかった

(途中引用部分略)など。そういう同人誌調ナルシスト言説には、正直いって相当辟易(へきえき)してしまった。

もう、もう、豊崎社長ばんざーい!ともろてを挙げて賛成です。私もこういうところ、本当に気持ち悪かった。

大森 僕が小説としていちばん良いと思ったのは、「朝食に食べるぬか漬けのために、いつも目覚ましで夜中、明け方に起きていた」というオカンのぬか漬け描写

私は、ぬか漬けを結局誰も継がなかった(と思われる)部分がリアルで好き。あと関係ないけど、エノモトが好き。

大森 (略)小説としてうまく書いちゃうと、こんなに広い読者層にアピールしなかったんじゃないか。いわば、小説っぽくないところでウケてる小説。

うーん。そうか、私の納得のいかない部分こそが売れているカギか。私はリリー・フランキーが作者だということが売れているカギだと思います(しつこいよ)