私の生家では、夜8時までに床につくと母が読み聞かせをしてくれるという習慣が小学校を卒業するまでありまして。『兎の眼』を読んでいた母が泣き出したこと、『太陽の子』を読み終わってから「あなたが大人になってから、この本はもう一度自分で読みなさい」と言ったこと、全てが私の読書体験の原点となっております。
ミヒャエル・エンデと灰谷さんの作品が、小学生のころの私の心の支えでした。
灰谷健次郎さんのご冥福を心からお祈りします。