「僕等がいた」

いまごろ観終わりました。別マ的少女漫画世界を、ここまでちゃんとアニメにしたのって初めて観たなぁ、と思います。思春期女子の「好きなのに、どうして……><」というのだけを延々とやり続けた素敵アニメ。タカハシの「矢野……」というつぶやきをを何十回聴いたことでしょう。関係ないけどタカハシ役の子の声が割りと好きです。
少女漫画特有の「モノローグでは目を中心とした顔がコマ一杯になって顔の輪郭が失われて……」という画を、テレビの画面をメいっぱい使ってやっていたのも(そしてそれが頻出するのも)面白かったです。で、そのあとは思い出をロングで撮ったショットでね! ぽっけに手をつっこんでニカって笑ってる矢野ね! うー少女漫画ですなぁ!
個人的には、矢野なの?竹内くんなの?いや竹内くんに行くわけねーんですけど、で、山本さんは? という前半のほうが好きでした。東京に行くとか行かないとか、なんで話してくれなかったの……とかは、ホジホジ。竹内の姉ちゃんの

ひとつだけ、正当化する理由があるよ

とか、妙なアドバイスを与えるあたりが面白かったです。何者だよ。
最終回の

おれたちは、確かにここにいた

というモノローグは、2回言わなくても良かったんじゃないかしら、とは思います。二度と取り戻せない高校時代の瞬間を共有している、というのは確かに後になって振り返ってみると、大事な大事なことですけれどもね。卒業間近のおセンチは、なかなか切なくて良いものですけどね。あと、山本さんの追いかける宣言を入れたのもまだまだウジウジは続くんじゃよーという感じで良かった。
いまも連載は続いてるんでしょうかね。遠距離で。まぁ、現実には一年もあってお互いに新しい出会いとかあったら即別の人に行くに決まっているので好きにしてくれたまえ、です。追いかけていった山本さんとさ、再会しちゃってさ、タイミング的にタカハシへの不満がたまってた時期で、またしてもイキオイでホテルとか入っちゃってやっちゃって……ってこじれるんだよ。おーけーおーけー。やっとけやっとけ。で、罪悪感と自己嫌悪に酔って謝ったり、謝られて泣いたり、謝るくらいなら最初からするなって言ったりとかするんだよ。せいしゅんっていいわねー(おばちゃん的結論)