『空の境界』奈須きのこ
- 作者: 奈須きのこ
- 出版社/メーカー: 講談社
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上巻はなんとか世界観の理解に努めたり、橙子さんの魔術師と魔法使いの説明にフムフムってなったりして、物語そのものがどういうタッチのどういう世界のものなのか、という好奇心で読み進めることができたんですが。下巻はつらかったわー。
奈須きのこダイスキッズであるid:hashimoto_sさん*1に酷評を期待してる、とか言われましたけれども、そのコメントへのお返事にも書いた通り、何が書いてあるのかサッパリ理解できないませんでした。いやーもー読解力ないってことでいいわー。
日本語の定義が独自すぎて、いちいち脳内で咀嚼に時間がかかるっていうのが一つにはあると思うんですけれども。これは、あれですね。咀嚼しなくてもニュアンスで理解して「かっこいー」ってポワーンってわかったような気持ちになる年齢のうちに読むのが正解。私の頭では無理でした。
だって、とある人の人生を例えて「最初と最後しかないならば、それはつまり、何もないのと同じ。空っぽということ」みたいなことが書いてあったりするんですけれどもね。なにが「それはつまり」なんだかビタイチ理解できないんですよ、私には。
え、だって、最初と最後あるじゃん?? つか、人が生きていて、何もないわけないじゃん?? という。
いや、そこは概念的な話でーとわかるんですけれども。この作品世界では、そう言い表すものだ、という受け取り方をすればいいんだとわかるんですけれども。わかるまでに時間がかかる。読んでスルリと理解できない。
でもって、せめてキャラ萌えでもできれば、と思うのに、それもできなくて……。強いて言うなら鮮花なんですけれどもねーーー。式だろうと識だろうとシキだろうと、どうでもいいわー。四季ってことでいいわー。
大変申し訳ありませんけれども、二度とこの人の本を読む気にはなれません!
*1:もうキッズって年でもなければ可愛げもない