面白かったもののことを考えよう
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
- 購入: 26人 クリック: 297回
- この商品を含むブログ (442件) を見る
面白かった。やっぱりこの人は、天才美青年を描くよりも、こういう日常ベースのものを描いたほうが好きです。『河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)』とか。ああ、そういえば、中学生や高校生の頃に思っていた大学生は『夢みる頃をすぎても (小学館文庫)』のような大学生で、たいそう大人だと思っていたなぁ。
- 作者: 瀧波ユカリ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/23
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 148回
- この商品を含むブログ (224件) を見る
でも、これを読んでなにがしかの溜飲をさげてスッキリしている自分もなさけねーっつうかなんつうか。
で、吉田秋生を手に取るという行為のあまりの懐かしさに、うっかり隣にあった高口里純も買ったら、これがホモで。あんまり面白くなかったので貼りませんけれども、うっすらと「ホモかな」って思いながら手にとったんですけれども、こーーーー、こーーーーー、ホモものだったということよりも、ホモであるにも関わらず、あまりに望んでいたものを与えてくれなかったのでガッカリしたのでした。
あと余談だけど、吉田秋生の蝉時雨に出てくる年下の男がすげーかっこよくて、どうにもこうにもそのかっこよさが切なくて、あーこの感情に近いものを最近感じた記憶がーーと掘ってみたら宇仁田ゆみでした。彼女の描く男は、あまりにも格好よすぎて読んでいてつらいってことに最近気付いたの。
そしてさらに言うならば、その「かっこよさ」っていうのは非オタク的な男性としてのかっこよさで、自分の世界との断絶に軽い絶望を覚えるんだって気付いたの。