ミュージカル エアギア

ものすごーく面白かった!!!!
興味のない方はトンとご存知ないことと思いますが、ミュージカルエアギアはアニメでも主人公の声をあてていた鎌苅健太くんが急病で降板してしまいまして。なかなか不安な幕開けだったのですが。
これが。ちょう。おもしろかったーーー!!
いやーびっくりした。事前に初演を観にいった方々から「あの面白さは生で舞台を観ないとわからないよ」といわれていたのですが、本当にその通りでした。


なんと言っても私が「うまい!」と思ったのは、冒頭。
エアギアは、エアブレードとかいうローラーブレードの空飛ぶ版で飛びつつ競い合いつつ喧嘩しつつ……みたいな漫画だ、と私は大雑把に理解しているのですが、それを表現するために舞台ではローラーブレードを用いてまして。
舞台の上手、下手、奥、の三箇所に設置された「ノ」って形のスロープを、おそらくはスケートのプロと思われる群舞担当のみなさまが、これでもかっ!!と飛ぶんですよ。
これがもーーー観てて気持ちよくて気持ちよくて。
客席を横切る滑走用の通路も設置されていて、こちらはただ駆け抜けて(すべり抜けて?)いくだけなのですが、やっぱり目の前を滑走していく、その「空気の動き」というのは無条件に観客に訴えるものがあるーわー!とテンションが猛烈にあがりました。気付いたらヒューヒュー言ってた。ぐぐっと作品世界に入っていけてしまった。
構成うまいわー。


で、その後には当然スケーターとしては素人である役者たちの出番になるのですが。もちろんプロほどではないにしろ「当たり前」のような顔でブレードで走り回る役者たちに、一度も不安や不自然さを感じませんでした。
「あ、かっこいい」
って自然に思った、というか。意識させないってすごいことだよなーと思うので、すごいです(年長さん的感想)

特に急遽主演をすることになった上山くんの演じるイッキがかっこよくて、頼れるあんちゃん、って感じで、女の子にデレデレすんだろうなーって感じで、いや、もう、本当に良かった。
ちなみに彼は客席を横切るように設置されている滑走路のど真ん中で共演しているKENNくんのお顔にチュッチュするシーンがあったのですが、なんだか…いやらしくなかったというか…ありていに言ってしまえば、萌えには繋がらなかったのが、すごい、と思いました。うまく言えないのですが「普通の男の子がふざけすぎて幼馴染にちゅっちゅしている」以上でも以下でもなく見えたんです。これ良かったなぁ。そして、やられたほうのKENNくんはそのあとしばらく倒れているのですが、そのとき笑顔のままで固まって倒れていて、それもまた大変かわいらしくて良かったです。*1


あとは、物語としてジュリエット必要か……?などの疑問はあるのですが、hentai兄貴は必要ないけど必要だね!!とか、さっぱり伝わらないことと思いますが、楽しかったです。本当に楽しかった。

*1:こちらは…ちょっと萌えた……。