『麦酒の家の冒険』西澤保彦

麦酒の家の冒険 (講談社文庫)

麦酒の家の冒険 (講談社文庫)

読み終わったことを忘れていました。アームチェアーディテクティブ長編。個人的にはイマイチ。いつ誰が死ぬのかしらとハァハァしていたら、誰も死なないでやんの!
迷いこんだ無人でガランドウの別荘には、なぜかシングルベッドがひとつと冷蔵庫いっぱいのビールが。さあ、この状況がなぜ作られたのか、推理してみて、という趣向。
なんですが。
たぶん、これは本気で彼らと一緒に推理していたら楽しかったと思うのですよね。でもすっかり放棄してただ読んでいたので(なにせ人が死ぬのを待っていた)退屈で退屈で。パズルがはまる気持ちのよさって、みつからないピースはどこだーって本気で悩んでいないと得られないものですよね……。「おおお」と思わないわけじゃなかったけど、うひー!すげー!やられたー!ずごーん!という気持ちにはなれませんでした。
あとね「これが唯一無二の解答である」って、納得できないの。反証も別にないんだけど。