大千秋楽@JCBホール

観てきました。結局今回のFINALツアーは5ステージ観ました。青年館2回、JCB3回。多分。
というわけで、感想。
私は通のリョーマが好きで好きで、もう通とリョーマは同義語になっているくらいだったんだけど、それでも今回の凱旋で観た龍輝は、歴代リョーマの中でもピカイチだったと思わざるをえません。中でも「テニスってこんなにつらかったっけ」の搾り出すような慟哭、そこからの「テニスって……楽しいじゃん!」の、あの、世界を取り戻した輝き!! 照明の素晴らしい演出とあいまって、実際のところ何が起きているのか全然わからない天衣無縫が圧倒的な説得力で見えました。本当に本当に神がかっていた……。
卒業に立ち会う時の涙とか、千秋楽であることの涙とか、そういうものとは異質な涙があそこでは出ていたと思います。たぶん簡単に言えば、感動。純粋に、物語に。リョーマが取り戻した世界に。それが、舞台の上に、見えたことに。
これがDVDでも伝わるものだといいな。今日の舞台を観ることができなかった人たちにも、届くといい。
それと、忘れたくないからメモする必須項目は、最後の卒業式のシーンで、上手下手に卒業生が別れてお別れの挨拶をしあうシーンね!大石のあの声の裏返った「じゃ」!!!!!
客席から悲鳴のような嗚咽が漏れたの、すっごくわかります。私もあの瞬間逆らえない涙がぴゅっと出た。正直、大石に思い入れなんて全然ないし、卒業式のシーンはこちらを泣かせるつもり満々なので若干引いて観ていたきらいがあるんだけど、それでもぴゅっと出た。未熟で自分の感情を制御しきれない役者自身と、役柄の、奇跡のようなリンクが、テニミュの持っている最大の魅力の一つだと私は思っているんだけど、最後の公演の最後の卒業式でそれが、ああも完璧な形で出てくるなんて、なんて素敵なんだろう。あれは名シーンだったと思う。作ろうと思ってもなかなか作れない種類の。
はーー。
泣きすぎて頭がガンガンしているので、とりあえず寝よう。全体的にあまり人気のない5代目だったという噂を耳にしていますけれども、今日のこの一回の公演で、最後の最後で私は5代目を大好きになりました。私にとってベスト青学は3代目でそれは不動の地位なんだけど、でも、5代目も良かったよ。こんなに立派な千秋楽を見せてくれて、本当にありがとう。


初期立海が卒業したドリライ5thが、もう2年前の2008年5月だったなんて、信じられないですね。初めてZEPPで観たのが2006年3月*1。あのドリライ5thが折り返し点だったなんて、嘘みたい。
初代立海の頃に比べたら格段に情熱はさめていて、ここに感想を書くこともなくなっていたけれど、それでも最後の最後まで、全力で走りきったと思います。一緒に走り抜けた皆様、おつかれさまでした(まだドリライ7thありますけれども)。時間もお金も労力も、あらんかぎりを注ぎ込んだ4年強でした。
悔いはまったくない!

*1:正確には2004年のドリライ1を観てるんですけれども、そのときははまらなかった