『借りぐらしのアリエッティ』

はしごして観ました。観たかったんだもの!
面白かった…のかな……? 感想に困る映画でした。つまらなくはない。嫌いじゃない。気になる人は観たほうが良いと思います。でも、手放しで「よかったわー」って言う気にもあんまりならないのはなんでなんだろう……。


アリエッティが、好奇心旺盛で良い子で、なんつーか、好きにも嫌いにもなれないんだよなー。それはあの男の子も同じ。絶滅するんだね、とか言っちゃうあたり、手術を控えた男の子っぽくて描写としては良かったんだけど、やっぱり「なんでそんなこと言うんだこいつ」って腹も立つし、それに毅然と反論するアリエッティにエールをおくりたくなるし、
うううん。なんて言葉にすればいいんだろうな。困る。
ハルさんの描写に悪意があふれていたのは、小人たちがわからみたら悪意の有無に関わらず恐怖の対象である「人間」の具現化として描かれているからなんだろうけど、それにしてもなぁ。表情とか、怖すぎたよ。あの人は多分、割と無邪気な人で、純粋に小人をみてみたくて、奥様にもみせてあげたい人なんだよね、きっと。それをあんな感じで描写されると、心の置き所に困るわー。奥様に証拠をみせたくて右往左往しちゃうところ、映画館はなんか笑いに包まれていたんだけど、私はハルさんが可哀想でなりませんでした。いたのにね。まぁ、諦めないわよ(フガー)みたいな描写があったのでいいんですけど。あ、あと、どう考えてもきききりん杉だった。
「きみは、僕の心臓の一部だ」
というキメ台詞にはうけました。イキってる!!!
気にしちゃいけない、それは気にせずにみるべきところ、ってわかっているのに気になったのは縮尺。マチ針をスカートにさしたら、指と同じくらいのサイズの穴があくんじゃない?とか。大きな袋を縫うための糸はその太さなのに、お洋服とかの縫製はどうなってるの?そもそも生地は自分たちで織ってるの?とか。気にするまい、と思っていても、水滴3つくらいでカップがいっぱいになる描写が何度か出てくるのでどうしても気になってしまいました。水滴3つてカップ一杯、って描写自体は好きなんですけれどもね……。アリエッティの髪の毛をとめているそれは、なんなん……?お人形ごっこ用の洗濯バサミなん……?
あ、あと。あのスピアの人の描写にもなんかひっかかるものを感じたんだよな。アリエッティに恋をしていそうな、実直で素朴そうな、同じ種族の彼。なんだかんだあっても、結局こういうのとくっつくんだよね、みたいな。うまくいえませんが。モニョっとしたものを感じてしまった。
いや、なんか、不満ばかりを書いてしまった気がするけど、嫌いじゃないんだよ。嫌いじゃないんだ。つまらなくもないんだ。でも、こう、ううううん。感想に困る。困ったなー(ほうりなげ)