『フィッシャーキング』

観たことないって思っていたのだけど、妙にデジャブるというか、ひょっとして…観た…か……?と思っていたら、観ている最中にでてきた針金の椅子を真似して作ったことがあるくらい好きだったことを思い出しました。
そういえば一時期ロビン・ウィリアムズは片っ端から観ていたんだった。

過激で挑発的なトークで人気を博していたDJ・ジャック(ジェフ・ブリッジス)は、あるとき放った不用意な発言によって悲惨な事件を引き起こしてしまう。
3年後、職も名声も失った彼はヒモ同然の身分に落ちぶれている。ある日、浮浪者狩りの若者たちに襲われたジャックは、奇妙な浮浪者パリー(ロビン・ウィリアムズ)に命を救われる。聖杯を探す使命を神から与えられたと語るパリーは、ジャックに手助けを求める。最初は嫌がっていたジャックだったが、パリーの身の上を知るにつれ心境を変化させていく。
フィッシャー・キングwikipedia

とっても素敵な話でした。


ジャックの恋人のアンがなんてったって素敵。はすっぱな感じで、お世辞にも上品とは言えないたくましい女性なのだけれど、とても優しくて、良い女だなーってしみじみした。
「じゃあなぜ離れなかった」ってジャック(あんぽんたん)が言った時の、ビンタ→「愛しているからよ!!!」は、良かった。しびれた。最終的には謝りにきたジャックとヨリを戻しちゃってたけどさー。あんな風に一度は捨てた男のことなんて、ふってやればいいのに!
彼女のリディアへの接し方も、パリーへの接し方も、最初はいやな顔するとこもひっくるめて、人間味があって、本当に素敵でした。
もちろんジャックも、ちょっとした欲に負けてアンをふってみたり、以前助けてくれたオカマのホームレスを冷たくあしらったり、そのことを気に病んだり、泥臭くて、でも優しくていい奴なんだけど。でもなんかちょっとずるい。
パリーは、奥さんとのことをすっかり忘れたんだろうか。それともまたいつかあの赤い騎士が見えるんだろうか。パリーが入院してしまった後、病院に来ていたリディアを観たとき、嬉しくて嬉しくて、そのパジャマとかのセンスも含めて大大大好きになってしまったから、できることなら「奥さんとのことは思い出しているけれど、それはそれとして受け止めているパリー」てあってほしい。リディアと幸せになってほしい。
パリーとリディアの二人暮しとか超こわいけど。
一番好きなシーンは、4人でディナーに行ったところだな。最初イライラしていたジャックとアンが、ぷーーーって吹き出しちゃうところ。ずっと、ああいう日々が続いていますように。